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契約的束縛・誘惑なる秘密
第23章 香港ー再びの二首龍

終わるもんが終われば、突き付けられる現実。
そう、本郷に宮野はどうした!?

「本郷!宮野!」
「い、生きてるぜぇー
蹴られた腹は痛むけどさ」
「俺も何とか……だな」

駆け寄りザッと様子を見れば、宮野は腹を押さえ動けそうになく、本郷は腕が腫れているようにも見える。
とにかく二人を抱え、マンションに戻らなければならない。

「宮野手を貸す、本郷は歩けるのか?」
「歩くのは大丈夫だ」
「俺は……わりぃ……」

宮野の腕を持ち支え……ギリギリだが歩く事は出来るらしいが、内蔵に損傷が無ければ良いが、俺……自分ではそこまでは分からない。
本郷の方も、腕が折れている可能性がなきにしもあらず。
この状態を見て、仁科様と八神様が何を思うのか?
自分的には、そちらの方が恐くなって来た。

「だが何故襲われた?
その前に、どうしてCLUBとマンションから離れたんだ?」

香港に到着する前に、飛行機の中で連絡は来ていたが、まさか来ていきなりとは自分だって驚きは隠せない。
そもそも本郷と宮野が、普通の道を歩いていた理由すら不明。

「こう気分転換のつもりだったんだが……。
危なくない観光地は選んでいたぞ」
「そうそう、ちょっとジャンボキングダムで飯を食っただけで……」
「はぁ。
そんな場所が一番目を付けられやすい。どの裏組織も内通している」
「えぇー!そうなの!?
って、いたた……」
「宮野はマンションに到着するまで、大人しくしていた方がいい」
「だそうだ宮野?」
「ちぇ」

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