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契約的束縛・誘惑なる秘密
第26章 香港ー盟主と皇帝
「ほぉー! という事は俺が捕まえ貴様を利用するのもアリだな。何時までも死の天使にいいようにされて堪るかっ!」
「貴方が私を使う? ……無理でしょうね。あれは死の天使の狂った産物、知識なく私の秘密に触れれば……死にますよ」
「傀儡として使う事も出来るぜ?」
「それも無理でしょう。……私より弱い貴方では、私を捕まえる事すら難しい」
「貴様に勝てばいいことだっっ!」
「……!」
流石に避けましたが、カイザーの拳が床を破壊する。このやりようですと、衝撃が下層にまで響いてしまう、それは私にとって都合のいい事ではありません。
(致し方ありませんね。……受け止める方を選択しますか)
私自身に衝撃が来ますが、受けられない訳でもなし、後の被害を考えると私で衝撃を逃がすのが、最も効果的方法……でしょう。少々手の内を見せることにはなりますが。
「ふんっ! 結局は逃げるだけか」
「……気が変わりました。受けてあげますよ、カイザー?」
「受けられるならな!」
カイザーの攻撃は拳か蹴りが基本、これも前回の事で明らかですし、上手く力を逃がし受ければ私の方は影響は少ない。
「はぁぁっ!」
「……っ!」
私の間合いに飛び込んでからの蹴り! 振り上げ飛んでくる足を右腕でしっかりと受け止め、お返しと言わんばかりに私も蹴りを繰り出す。
「ぐっ!?」
「どうですか私の蹴りは?」
私の蹴りはカイザーの横腹にヒット。力をカイザーに合わせているんです、それなりにダメージがあると思いますがね?