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契約的束縛・誘惑なる秘密
第27章 香港―苦痛とメモリー

思い出せ!
引っ掛かっている今だったら思い出せる!
サザンクロスは何を言っていた?
それにヒントはなかったか?

「…………」

思い出すのは最近の事。
『そう、でも私だけじゃない……。
大切だった人の……お守り』
このピアスを見て、サザンクロスは悲しく言った。
『そうじゃないの!
そうじゃ……ない……。
悪いのは私の心。ウードゥさんは、このピアスの持ち主に似ているの。初めてあった時、本人じゃないかと思ったほど』
あの時は気にしちゃいなかったが、俺に似ているピアスの持ち主。
『拳銃で打たれ、あんなに大量に血を流して、私達を助ける為に囮になって、自分が居るそのままで拠点爆破』
拳銃、大量の血、爆破。
『振り返らないで前へ進めといわれたのに……』
振り返らないで前へ……。
同じ事になったら俺でも言うぞ。……悲しませないように。
『……お願いは……。
美波って呼んで、私を抱き締めて』
ミナミ、それがサザンクロスの本名。

「……ぐっあぁ!」

頭が割れるほど痛い。だが、この言葉の数々に俺が引っ掛かるんだよ。
何が引っ掛かる?
どうして血を見れば、こんな状態になる?

「……振り返らないで前へ進め……」
「ウードゥ!?」

俺自身でも分からんうちに、知らずに出た言葉。それも中国語じゃねぇ、どこの言葉だこれは!?

「ウードゥ、どうした?」
「分からねぇ。分からねぇが、頭の中が爆発しそうだ。記憶……俺の中にある空っぽのメモリー。トリガーはなんだ、何故俺は記憶を失った?」

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