この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
契約的束縛・誘惑なる秘密
第28章 香港―苦痛とレリース

「まだ曖昧な部分はあるが、俺が誰だったくらいは分かるぞ?」
「そうか。取り戻して良かったと言うべき」
「ルーク、どうしてルークだけが知っていたの? 仁科さんもアリアンも知らなかったのに……」

私の疑問。私が最後に見た櫻澤さんでは、誰も助ける事が出来なかった筈。それくらい櫻澤さんの命の炎は消えかけていた。
もし、あの時点で助けられるとしたら仁科さん。でも、仁科さんには櫻澤さんを助けた記憶なんて無い。それなのに、どうして櫻澤さんは生きているの?

「それは……。自分がコンラート様と合流した後に説明があると思います。自分はただ誓約を守ったのみ。ですが耐えられず、過ぎた事を言ってしまったのは謝ります」
「……それは『杞憂に終わる』と言ったルークの言葉?」
「はい、その通りですサザンクロス様。自分の余計な一言……もしもと考え言ってしまった言葉で、全員を混乱させてしまいました」
「……それはルークが心配してくれたからでしょう? 私は何も思っていません、そして事実を知ったら皆納得すると思います」
「お心痛み入ります。
それにしても近辺はキナ臭い臭いが漂っていますが、何かありましたか……と、聞く方が野暮ですね。急ぎこの場から離れましょう」

そうだった。呑気に話していたら火が回って此処まで来てしまう。ルークは車だと思うから、今はルークに従うのが一番だよ。

「……俺は……」
「レンさんも一緒に……。ツインドラゴンだとしても、私が手を出させません。それだけは信じて」
「……分かった」

ルークの先導で表通りまで出て、停めてあった車に乗り込み、私達は劇場を後にした。

/751ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ