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契約的束縛・誘惑なる秘密
第5章 ドイツー少しの安らぎー
・・・仁科がそこまで遅くはならないと言った通り、2人が戻って来たのは2時間後、着替えも含めて2時間半といったところか‥
俺的には夜遅く戻って来ると思っていた。
「本郷さん宮野さん、こっちこっち!」
すっかり着替え、黒服ながらもラフな格好の美波に連れられて来たのは、この城の最上階にあるリビングフロアーらしい‥
美波達が戻って来るまで、あの部屋から出なかったせいで、最上階といっても内部構造がよく分からん。
だがリビングフロアーの扉を開いた途端、俺も宮野の驚きが隠し切れない、何故なら‥‥‥
「部屋の一部に畳ー!?」
「しかもコタツにミカンとは‥‥」
広めのリビングフロアーの一角に、一段高くして畳が引いてあり、その畳の上にはコタツ‥‥どうやって仕入れたんだこの城にと、俺が言いたいのも分かって欲しいぞ?
「本郷さんと宮野に手紙を出したついでに、日本から取り寄せて見たんです‥‥気に入りました??」
「違和感バリバリだけど畳だぁ‥‥」
「そこまで変か?
今の日本の家も和洋折衷だろう」
後ろには仁科が佇み、密かにクスクスと笑っているという‥
しかもご丁寧に黒服に茶髪黒瞳と色彩を替えて来ている、理由を聞くと宮野に遊ばれるからだそうだ、まあ納得するところもあるな。