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契約的束縛・誘惑なる秘密
第5章 ドイツー少しの安らぎー


∞∞∞∞∞


本郷さんには呆れられたが、こうでもしなければ美波が自分で作ると言い出しかねない‥
実際に美波が厨房を占拠して大騒ぎになった前例があるので、今回は途中で来訪に気付き予防策を取ったまでの話。



「料理の味は保証しますよ?
‥‥それで終った後は真面目な話でしたね本郷さん??」


「‥‥ああ‥‥
まだ日本に戻れないと知りつつ、何故俺達を呼んだ仁科?」


「一番は慣れて貰う為、中央では無く本部に属するのであれば、ある程度の知識は必要なんです‥
日本に戻った時、本部のピアス付きが何も知らないでは通りません、それも踏まえてドイツに呼びました」


「ドイツというか、本部遺跡に入れるだけでも苦労していたよね仁科さん」


「美波それは言わない約束でしょう?」


「‥‥‥あっ‥‥‥」


本当に‥‥此処まで漕ぎ着けるまで、どれだけ苦労‥‥いや我慢をした事やら‥
最終的には我慢の限界だったんでしょうねあれは。



「どういう事だ美波?」


「えーと‥‥それは‥‥‥」


美波は私の方を向いて、どうしようという仕草‥
まあ口に出してしまったものは仕方が無いでしょう、顛末は言いたく無いんですがね。


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