この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
契約的束縛・誘惑なる秘密
第31章 香港―男達との再会―櫻澤

「そ、それでね、良い方の話なんだけど……」
「美波ぃー、今話変えなかった?」
「宮野さん、それ突っ込む?」
「仁科と美波だから、とんでもない事になったくらいは分かるけど?」
「ま、まあね……」
「私はただ格闘したまでです宮野」
「それで慌てるワケー?」

こんな時に……いや、こんな時だからこそ宮野の突っ込みか。相変わらず空気を読まないのは、日本に居た頃と同じらしい。……宮野らしいが。

「話を早く切り上げたかったの、待っている人が居るから」
「廊下でずっとは可哀想だと思いますよ?」
「げっ、他にも誰か居たんだ」
「珍しいな、人を連れて来るとは……」
「連れて来るべき、そう判断しましたので」
「うん。これが良い方の話。本郷さん、宮野さん、驚かないでね」

美波がリビングのドアに駆け寄り扉を開く。そこには俺達と同じCross selsの黒服を着た男が、壁を背にして佇んでいる。……だがあの姿……は……。

「……まさか……」
「…………え?」

俺も宮野も、幽霊を見る思いでドアの向こうを見て、声すら簡単に出て来ない。
そうだろう? 既に居ない筈の姿が、直ぐそこにあるんだ!

「……本郷、宮野、久し振りだな? なんだその幽霊を見る目は。死にかけたが俺は生きてるぞ、ちゃんと足もあるだろうが」
「……主宰……」
「マジ!? 本物!?」
「他に誰が居るんだお前ら?」

ゆっくりとリビングに入って来る主宰。俺は、俺達は幻を見ているのか?
死んだ筈の主宰が、生きて目の前に居るなど、どうして信じられる!?

/751ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ