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アスタリスクの恋
第3章 甘えたな、月夜
そう言うと星夜は優しく抱きしめた。
「星夜?」
「噛まれた後には俺がその傷を癒しますから。」
「星…ッ」
「ん?」
「…なんでも…ない」
そう答える里緒を離すと額にキスを落とした星夜は、ほほえみ返して背中を向けた。
「星夜…」
「はい?」
「…何でもない。おやすみなさい。」
「お休みなさいませ。」
そういい、パタンと部屋を後にした。
残された里緒はベッドに突っ伏したかと思うと、天井を仰いだ。
「いきなり…ズルいよ。…今までずっと『俺』なんて呼ばなかったじゃない…」
そう。突如変わった星夜自身の一人称にドキリとした心を抑えきれずにいた。
一方の星夜は自身の部屋に向かうとカーテン越しに月を仰いだ。
「里緒…あまり俺を本気にさせるなよ」
そう呟くと唇をなぞっていた。
「星夜?」
「噛まれた後には俺がその傷を癒しますから。」
「星…ッ」
「ん?」
「…なんでも…ない」
そう答える里緒を離すと額にキスを落とした星夜は、ほほえみ返して背中を向けた。
「星夜…」
「はい?」
「…何でもない。おやすみなさい。」
「お休みなさいませ。」
そういい、パタンと部屋を後にした。
残された里緒はベッドに突っ伏したかと思うと、天井を仰いだ。
「いきなり…ズルいよ。…今までずっと『俺』なんて呼ばなかったじゃない…」
そう。突如変わった星夜自身の一人称にドキリとした心を抑えきれずにいた。
一方の星夜は自身の部屋に向かうとカーテン越しに月を仰いだ。
「里緒…あまり俺を本気にさせるなよ」
そう呟くと唇をなぞっていた。