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華の王妃
第2章 離宮の妃
「ひぃっ・・痛い・・・・」
みるみるうちに寝台に敷かれた布が赤く染まった。
アトラスは痛みで顔を歪めるリンダリアに唇を自身の唇で塞ぐと
深く腰を進めていく。
「久しぶりのそなたの中は俺を強く締め付けてくる・・。」
「痛い・・痛いの・・お願い・・もう・・ 」
「痛みに喘ぐ姿といい、布に染まる血といい、まるで処女のような気に
させられる。そなは初めてを俺でなくコーラスに捧げ裏切った。」
アトラスはリンダリアの足を自身の肩に乗せさらに深く深く挿入ってゆく。
「ああ・・・痛い・・・や・・・いや・・ 」
「そなたが泣いて嫌がってもやめてはやらぬ。」
ふつふつと怒りがわいてくる。
アトラスはどんなにリンダリアが訴えても泣いて懇願しても止めず
逆に何回子種を吐き出しても高ぶりは収まらなかった。
「まるで火の山の神のようだな。煮えたぎるようだ。幾度注いでも
この熱は冷めぬ。」
こんな風に無体な真似をするつもりはなかったのに。
真綿に包むように大切に愛したかったのに。
「そなたが裏切ったから・・・ くっ・・・!」
アトラスはリンダリアの耳元まで口を近づけるとうめき声を立てた。
リンダリアの中には何回目かわからない子種が最奥まで注がれた。
「うっうう・・ ・・ 」
子宮の中が熱い。
アトラスの欲と熱がどこまでも浸食してゆくようだ。
リンダリアはまるで助けを求めるかのように手を伸ばす。
「・・・コ・・ス・・さ・・ 」
だが伸ばした先には愛した人ではなく。
淀んだような黒い瞳をした男の姿があった。