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華の王妃
第3章 恋する人
それから王は花嫁側の準備など必要ないとばかりに2か月後には自らリンダリアを
迎えに行き、盛大な婚儀を挙げた。
ルーカスの宮廷は王が選んだ王妃を歓迎し優しく受け入れてくれた。
そして王もリンダリア以外の妃は要らないと宣言すると後宮を実質閉じ王の宮に
リンダリアの部屋を設け同じ寝所で寝起きを共にした。
民の夫婦のような王夫妻の暮らしぶりが王にとってどんなに難しいか。
仲の良いリンダリアの両親でさえ別で寝起きしていて、2人の側室が存在していたのだ。
それは王家の血筋を絶やさない為の当然のしきたりのようなものであり王の義務でもあった。
母を愛しつつも、母以外の側室との間にも子を儲けた父とは違い大臣や有力貴族が側室を
進めても王はリンダリア以外の妃を迎えようとはしなかった。
「まだ新婚ぞ。それにそなたはまだ15歳だ。子などすぐに孕む。」
「でも、万が一・・・ 」
夜の帳の中、王の愛撫を受けながら弱弱し気に微笑む愛妃に王は安心させるように微笑む。
「そなたは私だけを思い、私だけをひたすら愛し受け入れていれば良いのだ。
私はそなただけにしかこのように熱くはなれぬ。」
「コーラス様・・ 」
「日々を追うごとに美しく滑らかさが増すこの肢体が羞恥に慄きながらも快楽に震えるようになったそなたを夜ごと愛する喜びを他の女に見出すことはできぬ。」
でも、とリンダリアが言葉を漏らす前に王の唇がリンダリアの唇を捕らえたかと思うと
徐々に潤みを増したリンダリアの中に王が力強く挿入ってきた。