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華の王妃
第4章 ユリウス

「そろそろ目覚めて頂かなくてはなりません。ずっと眠り香を吸い続けるのは
姫君のお体には良くありませんからね。それと簡単にですが姫君のお体を
拝見しなければなりません。」


ユリウスの言葉に王は仕方ないとばかりに名残惜しそうに姫からどく。
本当ならすぐにでもわが物にしたいのを堪えたのは恋した姫の為だった。


ユリウスは王の前で姫の衣装に手をかける。
ルーカス独自の幾重にも薄衣を重ねた淡い朱色の衣装は美しいが
数日間着替えなかったせいで少し薄汚れている。


ユリウスは前で結ばれた帯を解くと雪のように白い肌が王とユリウスの目に
晒された。



ごくりと生唾を飲み込む音が聞こえた。


紛れもなく王のものである。
長年待ち望んだ姫の身体が目の前にあるのだ。
飢えた獣のように唾を垂れ流してしまうのは仕方がないだろう。


ユリウスは王に見せびらかすようにゆっくりと衣装を左右に広げていく。
真っ先に視界に入るのは眩しいほど白い乳房だった。


大きいとは言えないがとても形が良い。
しかも乳首は果実のように愛らしい薄紅色だ。


ユリウスは手早く残りの衣装を身体から抜いてしまうと王の前に
輝かしい裸体を晒して見せた。






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