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華の王妃
第4章 ユリウス
目は多少充血しているものの問題はない。
馬に揺られたのだ。砂埃などが目に入り充血させることは良くあることだ。
清潔な水で洗えばすぐに回復するだろう。
用意させた盥の水で手を清めたあと口の中にそっと指を入れる。
開らいてみれば小さい唇の中の歯並びは美しく、舌は健康な桃色だった。
「拝見したかぎり健康に問題はないようですね。病らしきものもないようです。」
「そうか。」
「ですがここからが肝心です。」
ユリウスは一度王を振り返り頷くと姫の乳房と平らな腹、薄い繁みが隠す秘めやかな
場所へと目を移す。
いかに王が姫を愛したとしても他の男の種を宿す女を後宮に迎えるわけには
いかない。
そして王が王である以上、王家の正当性を主張する為にも姫も例外にもれず
確認しなくてはならない。そのためにユリウスは存在するのだ。
ユリウスは姫の足を大きく開かせるとまだ王も知らない秘密の場所へと指を分け入れた。