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華の王妃
第4章 ユリウス
「ふぅ・・・良かったぞ。」
王の愛撫で桃色に染まったリンダリアの裸体に唇を落とすと
まだ熱も冷めやらぬ自分の欲望の証を抜く。
本当はもっと欲望の赴くままに抱きたいが体力のないリンダリアに
無理をさせられない。
国へ戻れば正式な婚儀が控えている、リンダリアの身体を損なう
ようなことになれば婚儀に差しさわりが出てしまう。
リンダリアは王が初めて愛した大切な女だ。
身体だけでなくいづれはその心も欲しい。
兄弟やコーラス王に向けていた笑顔や甘えた表情、注がれていた
優しさと言ったリンダリアからの愛情が欲しかった。
そのためには気遣いや思いやりを見せなくてはならないと
ユリウスから助言されていた。
「わかっておるわ・・・ 」
自分に一番足りないものをリンダリアに向けなくてはならない。
簡単なような難しいような。
愛するものには当たり前の行為を。