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しょーとすとーりー。
第1章 哲と広瀬。
ある日のこと。
場所は大衆居酒屋。もう終電はとっくに終わっている。
俺の目の前にいる男は黙っていれば本当にイケメンだ。
社内でも人気があると思うし。
身長も高くて、気配りも出来て、笑顔も爽やか。
なのに、彼女がいない。
それはこいつが一途だから。
告白も全て断っていたからだ。
そして、その相手に最近振られたばかり。
「なあ、野々村。俺はな?入社した時から好きだったんだぞ?」
「あー、はいはい」
さっきからこればかりを繰り返すこいつに少し呆れながら、俺は目の前にあるウーロンハイが入ったグラスを手に取った。
「だけど、広瀬は言うのが遅過ぎたよ」
俺が何回も言った言葉を告げると、広瀬はシュンっとしながらビールを口にする。
「……知ってる。でも、言えるかよ。俺、本気で好きだったんだ」
「まあ、相手が悪かったよな」
「それな」
目の前にいる男、広瀬は同僚の坂本蛍をずっと好きでいた。
広瀬は前述したが、凄くいい男。
それなのに振られてしまったのは、きっとタイミング。と俺は思う。
もしも先に動いたのが広瀬だったなら、広瀬と付き合っていたかもしれない。
それぐらいに広瀬と蛍ちゃんはお似合いだった。
俺は詳しいことまでは知らない。
蛍ちゃんと課長が付き合ったことと、広瀬が蛍ちゃんを好きだったってことぐらいで。
そして、振られたからやけ酒に付き合わされている。
場所は大衆居酒屋。もう終電はとっくに終わっている。
俺の目の前にいる男は黙っていれば本当にイケメンだ。
社内でも人気があると思うし。
身長も高くて、気配りも出来て、笑顔も爽やか。
なのに、彼女がいない。
それはこいつが一途だから。
告白も全て断っていたからだ。
そして、その相手に最近振られたばかり。
「なあ、野々村。俺はな?入社した時から好きだったんだぞ?」
「あー、はいはい」
さっきからこればかりを繰り返すこいつに少し呆れながら、俺は目の前にあるウーロンハイが入ったグラスを手に取った。
「だけど、広瀬は言うのが遅過ぎたよ」
俺が何回も言った言葉を告げると、広瀬はシュンっとしながらビールを口にする。
「……知ってる。でも、言えるかよ。俺、本気で好きだったんだ」
「まあ、相手が悪かったよな」
「それな」
目の前にいる男、広瀬は同僚の坂本蛍をずっと好きでいた。
広瀬は前述したが、凄くいい男。
それなのに振られてしまったのは、きっとタイミング。と俺は思う。
もしも先に動いたのが広瀬だったなら、広瀬と付き合っていたかもしれない。
それぐらいに広瀬と蛍ちゃんはお似合いだった。
俺は詳しいことまでは知らない。
蛍ちゃんと課長が付き合ったことと、広瀬が蛍ちゃんを好きだったってことぐらいで。
そして、振られたからやけ酒に付き合わされている。