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サイレントエモーショナルサマー
第8章 燃ゆる

抜けたモノは面白いくらいに萎んでいた。私の口からバイブを抜き取ると拘束そのままに仰向けにして申し訳程度に、足りないと称した乳を掴む。

「…うるさいな」
「大事にしてとかめんどくせーこと言わないし、なにより隣に住んでるっつーのがいいよね」

お前もいつか痛い目見るぞ。いつかどこぞの女にブツをちょん切られることになっても泣くなよ。自業自得だ。

「女がみんな私みたいだと思ってたらあんたまともな恋愛できないよ」
「しーちゃんには言われたくないね。自分のこと好きな男嫌いな変な女じゃん」
「…ご尤も」
「で。俺んとこ来ないくらい夢中になってる男はどこの男?」
「まだ男出来たなんて言ってない」
「いや、俺そういうの分かるから。久しぶりに突っ込んだらナカちげーし」

煙草を咥えて火は点けぬまま隼人の指が中に入った。びくりと身体が反応すると面白そうに笑ってぐちゃぐちゃと抜き差しをする。

「男作ってもいいけどさ、俺の相手忘れんなよ」

そう言って膣をかき混ぜながら煙草を口から落とすと私の胸に噛みついてくる。柔らかな乳房に慣れない痛みが走った。

「ちょっ…!なにして…っ」
「肌、白いから目立つね。ま、服着れば分かんないっしょ」

やられた。なんだこいつにも独占欲があったのか。視線を向ければ赤黒い鬱血が浮かび上がっている。今度誰かに求められれば許すかもしれないと思っていたが、藤くんのあの恐怖心を煽る発言の後では話が変わってくる。

「どんくらい持つかな」
「あッ…まって、下…ッ」
「たまにはサービスしてあげるよ」
「いいッ…もう、いいって…っ…」

キスマークを撫でながらもう片方の手は相も変わらず膣の中を掻き撫ぜてくる。逃げようにも手は後ろ手に拘束されたままで、隼人の手が身体を滑って太い腕で腰を上から押さえつけられると足をばたつかせる以外に出来ることはなくなった。

「やだ…ッ…も、やだってば…っ…あっ、」

短いけれど太い指を3本も挿れられてはもうモノを挿入されている状態に近かった。そのくせ3本の指は纏まってナカを刺激したり、バラバラに動いて内壁を擦りあげる。

「イったら辞めてやる」

その言葉通り、隼人は私が盛大にイくまで指を休めることはなかった。
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