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サイレントエモーショナルサマー
第10章 強制エンカウント
「志保、お前を愛してんのは世界で俺だけだ」
うるさい、うるさい。そんなのは嘘だ。
「お前の親はお前を残して居なくなった。ひとりになったお前の傍に居たのは俺だっただろ」
黙れ。黙ってくれ。そんなことを言いながらあなただって私に背中を向けたじゃない。
「志保、いい子なお前が好きだよ」
その言葉には『都合の』がつくのだろう。分かっていても、晶の目に見つめられると震えたままの足は一歩、また一歩と彼の元へ向かう。足元にまとわりつく服が辞めろと警告しても効果はない。
「いい子だ、志保」
晶の足の間にしゃがみ込む。頭を撫でて、顎に手を添える。口を開くと大きさを失わないモノが押し込まれた。噎せ返る匂いと顎の痛みで涙が出る。その涙を指で掬って舐めた晶は幻の優しい笑顔になる。
「ぐっ…うっ…おえ…っ」
先端を咥えるだけでも精一杯だ。喉の奥まで入れられたら顎が外れてしまうかもしれない。どうしたって歯が当たるからフェラチオで奥まで突っ込んでくることは稀だった。
苦しくなって私が自ら吐き出すまで彼は先端を私に咥えさせる。えずいて口を離した後は彼がもういいと言うまで竿を舐め続けるのが常だった。教え込まれた通りにそうすると髪を撫でながらうっとりと、志保、と私を呼ぶ。
吸い付いて舌を這わせ、時々睾丸も口に含む。晶は少しだけ前かがみになって手をシャツの中へ滑り込ませてきた。
「ふっ…んんっ…」
ごつごつとした男の手が乳房を掴む。捏ねるように撫でまわし、爪の先で乳首を引っかかれるとやっぱり私の身体はぴくんと跳ねる。
「もういい。立て」
「……ん」
「手伝ってやるから自分で挿れろ」
ぐしゃりと乱れたガウチョはもうただの布同然だった。晶に促され、足に絡みついていたそれと藤くんのパンツを完全に脱ぎ捨てる。
「おいで、志保」
こくんと頷いて、晶に支えられながら彼の上へ跨る。自らのモノを固定した彼が膣口を指で開くとまだ残っていた精液がどろりと流れ彼のモノへかかった。
「またたっぷり出してやるからな」
ぞくりと身体が震える。何故、逃げられない。このまま彼のモノを受け入れれば、また中に大量の精液を注ぎ込まれるのは分かりきっている。でも、熱が欲しくて欲しくて仕方がない。