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サイレントエモーショナルサマー
第10章 強制エンカウント

私の巨根好きの一因は間違いなく晶にある。痛い痛いと泣き喚く生娘だった私に、大丈夫すぐに気持ち良くなるから、と漫画のような台詞を吐いておおきなモノをぶち込んだこの男に。

「あっ…あっ…あァッ…ひァ…っ」

晶は速いピストンを繰り返して私がイった後に奥深くに突き入れ小刻みに速く腰を動かすのが好きだった。それをされると私の膣は嬉しい嬉しいと痙攣してより強く彼のモノを締めてしまう。

「うっ…な、なか…!?」

びくん、と晶のモノが脈打つとお腹の中にじわりと熱が広がる。久しい感覚にどろりと溶けかけた頭が冷静さを取り戻した。

「やめて…!うそ、…ちょっと!」
「うるせー女だな。中出しされて喜んでただろ」

そんなものは過去の話だ。あの頃、バカな私に彼は言った。中に出すのは愛情の証だと。お前を愛しているから中に出すのだ、と。

「抜いて…!抜いてよ…!」
「無理。まだ出てる」
「ふざけ…!」
「ふざけてねえよ。つーか、抜かないでって締め付けてんの誰だよ。お前だろ」

モノの震えが治まると何度か腰を揺すってモノを引き抜く。尻と掴んで左右に押し広げられると膣からどろりと彼の出した精液が出てくるのが分かった。ぽたりと小さな音を立て膝まで下ろされた藤くんのパンツに落ちる。

「こっち、来いよ。しゃぶれ」
「……」

壁に身体を預けたまま荒い呼吸をする私の尻をばしんと叩くと便座に腰かけて足を開いた。赤黒く未だいきり立つそれは自らが出した欲と私の愛液で濡れている。

「志保。俺の言うこと聞かないとお前、どうなるんだっけ」

あの頃とは違う口調のあの頃と同じ強さを持つ台詞。志保、いいこにしてな。俺の言うこと聞かないとひとりぼっちになっちゃうよ。彼はそう言って、綺麗な瞳で私を見つめ、私を従順にした。

そんなことあるわけない。分かっているのに晶の言うことを聞かなければ、と頭が私を促す。

こんなやつ、居なくなったって平気だろう。事実、6年も会っていなかったのだ。今の私にはチカが居る。浩志もいる。藤くんだって、おまけに隼人もいる。こんなやつ、居なくなったって――、
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