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サイレントエモーショナルサマー
第17章 ricordo
キスをして、見つめ合って、藤くんの長い指が再びブラウスの前ボタンに触れる。ぷつん、ぷつん、と外していくとブラジャーと藤くんがつけたたくさんのキスマークが目に入る。あ、笑ってる。笑みの深くなった藤くんはボタンを外す手を止めてキスマークをゆったりと撫でる。

「自分でつけたんでしょ」
「自分でつけたからこそ見てると物凄く気分が良いです」
「ちょ、付け直しダメだよ…薄くなってきてるんだから」
「見えないとこならいいですか」
「……検討する」

痕に唇を寄せて舐めはじめた藤くんの頭部を押す。私の言葉ににやにやと笑って、服を脱がせるのを再開。ブラウスのボタンは全部外され、スカートに入れていた僅かな裾は引きずり出されている。

キスの合間に藤くんの手が背後に回った。器用にウエストの短いジッパー部分を探り当て、じりりと下ろしていく。すとんと落ちたスカートは大きな青い花のように足元に広がった。

「志保さん、俺も」

促され、藤くんのTシャツの裾に手をかける。私が脱がせやすいように膝を折って小さくなった藤くんのTシャツを脱がせる。彫刻のような綺麗な肌に思わず触れて、唇を寄せた。

「くすぐったいですよ」
「ぞくぞくしない?」
「されるよりしたいです」

早く、とでも言いたげに藤くんが私の頬を撫でる。デニムのウエスト部分を、つつ、と撫でてベルトのバックルに手をかけた。ベルトを外し、ジッパーを下ろす。デニムを下げる前に啄むキス。藤くんの首筋に口付けながら手探りでデニムを下ろしていく。

「………早いな」
「あのね、男って言うのはそういう生き物ですよ。知ってるでしょ」

確かに、キスをしながら服を脱がせていく内にもう勃っている人はかなり居た。だが、そんな人たちとの記憶よりも舐めないと完全に立たない隼人と過ごした回数の方が多い訳で…いや、隼人のことは忘れよう。ぶるぶると頭を振ると藤くんの笑い声がする。

「どうしました?」
「おぞましいことを思い出しかけた…」

次に奴に捕まったら今度こそ顔にぶっかけられるかもしれない。絶対に捕まってやるものか。

半脱ぎの状態でぎゅっと藤くんに抱き着く。滑らかな肌にすりすりと頬を擦りつけると大きな手は髪を梳いてくれる。藤くんの肌に触れていると気持ちが落ち着く。

「甘えんぼもかわいいですけどシャワー浴びてからにしてください」
「む、」
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