この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
サイレントエモーショナルサマー
第17章 ricordo
私の身体を引きはがした藤くんはボタン全開で袖を通しているだけだったブラウスをさっと脱がせると流れる所作でブラジャーを外し、私のショーツに手をかける。ゆっくりと下ろされる瞬間はどきりとする。

「濡れ、「言わないでいい」

遮って藤くんのボクサーに手をかける。テントを張って窮屈そうだ。なんとか引き摺り下ろすと立派に硬く反り返ったモノがぶるんと震える。

足を抜いて、服は籠の中に放り込んだ。素肌にぺたぺた触れる手に、もう、と言いながらやっとこ浴室へと入り込む。倉庫の中と同じくらいに狭苦しい。

「風呂、広いとこに引っ越そうかなって思ってるんですよね」
「なんで?」
「ええ…聞きます?志保さんと一緒に入りたいからに決まってるじゃないですか」

決まっているのか。ふうん、と呟いて調整したシャワーのお湯を藤くんにかける。髪の毛と顔以外びしょ濡れになって、泡まみれ。キスをして、じゃれ合って、やっぱりキスをする。こんなの、今までだったら無駄なことだと思っていたのに今はこの時間がどうしようもなく、

― どうしようもなく、なんだ?

形容する言葉が上手く出てこない。藤くんと居るとたまにそうなる。彼と過ごす時間や、彼のふとした表情をみた瞬間に浮かぶ感情にぴったりの言葉が思い浮かばない。

「志保さん?」
「ん?」
「ぼんやりしてる。も、出ましょうか」
「うん」

シャワーのお湯が身体にかかる。丁寧に洗い流され、浴室を出てからお互い身体を拭きあった。藤くんの家のバスタオルは柔らかいガーゼのような生地で、いつものお日様の匂いがして心地よい。

ベッドにかかるシーツも肌触りが良い。ごろんとうつ伏せに寝転がってシーツをなでなでしていると隣に横になった藤くんがつまらなそうな声を出す。

「俺よりシーツの方が好きなんですか」
「えへへ」
「シーツはキスしないし、欲張りな志保さんのここ、満足させられませんよ」

そう言って、藤くんは私の尻へ手を伸ばす。ぺちぺち叩いたり、撫でたりする藤くんの顔を見ながら口を突き出すと、ちゅ、と唇が触れる。

体勢を変え、寝転がったまま藤くんの腕の中に擦り寄る。そっと、そっと、素肌に口付けていくと藤くんの手は私の下腹部へと移動した。
/586ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ