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サイレントエモーショナルサマー
第25章 viaggio Ⅰ
普段、藤くんは私を揺り起こすということをあまりしない。会社に行く時も自然とちょうどいい時間に目が覚めることが多かった。

今朝は、珍しく揺り起こされ目を覚ました。藤くんに任せっきりで私は新幹線の時間すら把握していなかったのだ。

慌て気味に支度を済ませ、アパートを出たのは8時を少し過ぎた頃だった。新幹線の中でパンとコーヒーの簡単な朝食を取った。藤くんはサンドイッチの中のトマトで泣きそうな顔になっていたから私がかわりに食べた。

2時間弱新幹線で移動し、次は観光特急に乗り換えた。新幹線と同じくらいゆったりとしたシートだがとにかくよく揺れた。乗客は殆どおらず、人の話し声よりは車体の揺れる音の方が目立っている。

悪戯にキスをして、私はそれで満足だったのだが、藤くんのスイッチを入れてしまったらしく、彼の手はいま、フレアスカート越しに私の太腿を撫でまわしている。

「……藤くん、ちょっと」
「ん?どうしました?」
「どうしました?ではありません。手をどうにかしてください」
「どうにかって?もっとこっちですか」

意地悪く言って、指先が股間を撫でる。ん、と漏れそうになった声を必死に飲み込んで恨み目を藤くんへ。今日のパンツみくじは小吉のTバックだ。しかも藤くんのお気に入りの薄紫の一番際どいやつである。

「ダメだって、藤くん…」
「志保さんTバックのとき心許ない顔しますよね。その顔、すげえ興奮します」
「お口を閉じてください」
「まあ、あれですよね、布少ないから溢れちゃいますよね」
「…ほんと黙って」

身じろいで藤くんの手から逃れ、キスで口を塞いでやった。どきどきしながら藤くんの下唇を噛んで、舌を挿し込む。君も、どぎまぎすればいい。そんな思いで舌で歯をなぞり、上顎も刺激する。

「……逆効果ですよ」
「あっ…」

唇を離すとぎゅっと尻を掴まれた。スカートが薄い上に、その下はTバックで布がない。となると彼の手のひらの熱は結構ダイレクトにくるわけである。
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