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サイレントエモーショナルサマー
第25章 viaggio Ⅰ
藤くんとはこの2日、セックスをしていない。キスで満足だと思っていたけれど、そんなことなかった。出来ることなら今すぐ挿入して欲しいくらいだ。
「欲しいの?」
「……うん」
「ダメですよ。流石に無人じゃないですし」
「無人だったらした?」
「無人でもしません。リスキー過ぎます」
そうは言いつつも藤くんは大人しく座り直した私の股間へと手を伸ばす。だから、辞めてくれ。我慢できなくなる。藤くんと違って私は性欲を完全には我慢しきれない。
「ね、これ何時に着く?」
「乗ってから20分くらい経ってるんであと1時間とかですかね。昼過ぎに現地着くように手配したんで」
「あと1時間…?」
1時間って何分だっけ、とアホな考えが頭の中に浮かぶ。60分だよ、バカ。長いよ、無理だよ、と思いながらさわさわと太腿や股間を撫でる手を掴んで藤くんに視線をやった。案の定、藤くんはにんまりと笑っている。
「我慢できないんですか?」
「……だって、藤くんが触るから」
「そうじゃなくてTバック穿いて興奮してるからでしょ」
「そ、それもあるけど……」
「ちなみに宿には神宮からまた1時間ほど特急で移動します。夕食は18時からです」
「待って…え?藤くん我慢できるの?だってさ、2日もしてないよ」
「いや、俺だって結構必死で我慢してますよ。でもこれはある意味最高の焦らしプレイなんで」
「変態め……」
「淫乱にはお似合いだと思いますけど」
しれっと言って私の背中をシートに押し付け、深いキス。完全にさっきの仕返しだ。じっとりと焦らしながら私の口の中に入ってきた藤くんの舌が歯を撫でていく。
「…んっ…藤くん…、」
「かわいいです」
「………っ…」
「声、我慢する練習だと思ってくださいよ。一応良さげな部屋抑えましたけど俺の部屋とは違いますからね」
「……いじわる」
「夜はもっと意地悪しますね」
これだ、これだよ、藤くんのペースだよ。私は一体、いつから手玉に取られているのだ。以前、私が藤くんに手玉に取られてる、おかしい、と言った時、彼は今頃気が付いたのかと言った。あれはいつ頃だったっけ。
「欲しいの?」
「……うん」
「ダメですよ。流石に無人じゃないですし」
「無人だったらした?」
「無人でもしません。リスキー過ぎます」
そうは言いつつも藤くんは大人しく座り直した私の股間へと手を伸ばす。だから、辞めてくれ。我慢できなくなる。藤くんと違って私は性欲を完全には我慢しきれない。
「ね、これ何時に着く?」
「乗ってから20分くらい経ってるんであと1時間とかですかね。昼過ぎに現地着くように手配したんで」
「あと1時間…?」
1時間って何分だっけ、とアホな考えが頭の中に浮かぶ。60分だよ、バカ。長いよ、無理だよ、と思いながらさわさわと太腿や股間を撫でる手を掴んで藤くんに視線をやった。案の定、藤くんはにんまりと笑っている。
「我慢できないんですか?」
「……だって、藤くんが触るから」
「そうじゃなくてTバック穿いて興奮してるからでしょ」
「そ、それもあるけど……」
「ちなみに宿には神宮からまた1時間ほど特急で移動します。夕食は18時からです」
「待って…え?藤くん我慢できるの?だってさ、2日もしてないよ」
「いや、俺だって結構必死で我慢してますよ。でもこれはある意味最高の焦らしプレイなんで」
「変態め……」
「淫乱にはお似合いだと思いますけど」
しれっと言って私の背中をシートに押し付け、深いキス。完全にさっきの仕返しだ。じっとりと焦らしながら私の口の中に入ってきた藤くんの舌が歯を撫でていく。
「…んっ…藤くん…、」
「かわいいです」
「………っ…」
「声、我慢する練習だと思ってくださいよ。一応良さげな部屋抑えましたけど俺の部屋とは違いますからね」
「……いじわる」
「夜はもっと意地悪しますね」
これだ、これだよ、藤くんのペースだよ。私は一体、いつから手玉に取られているのだ。以前、私が藤くんに手玉に取られてる、おかしい、と言った時、彼は今頃気が付いたのかと言った。あれはいつ頃だったっけ。