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サイレントエモーショナルサマー
第6章 slow-acting
念願の刺激。抓るとともに強く引っ張られると腰が動いた。私の手から力が抜ける。藤くんはブラウスの中から手を抜いて、ソファーの背もたれに身体を預けた。私はゆったりと彼の胸へと倒れ込む。
「休憩じゃないですからね。はい、ばんざーい」
私を引き離し、尻からも手を離すと両手でさっとブラウスを脱がされた。手は背後に回りブラジャーのホックを外して取り去ってしまう。
「ね、志保さん、見て。乳首がっちがちですよ」
「ばか…、」
露わになった乳房にむしゃぶりつく。藤くんの口の中、舌で乳首を捏ねるように丹念に舐められながら、反対は指が強く抓り続ける。左右の強弱でただでさえ荒い呼吸は更に荒く、乱れていく。
「んん…っ、…ふ…、やぁ…」
胸に埋まる頭部を抱き締める。整髪剤でちょっと硬い髪が鎖骨の下あたりに触れるのがくすぐったい。乳首を舐めていた舌が引っ込むと食いちぎる勢いで噛みつかれ、全身がびくびくとのたうった。
「……乳首噛まれてイクとかほんと変態ですね」
頭がぼうっとして返す言葉が出てこない。うん、とかなんとか言ったような気もするが、よく分からなかった。
「立って、志保さん」
促されて立ち上がる。藤くんの穿いていたボトムスは黒だったのに溢れ出した愛液でぐっしょりと汚れているのがはっきりと分かる。それに気づいた藤くんは目を細めて薄く笑うと、いけない人、と私を罵った。
手が伸びてくる。今度はどこをどんな風に触るのだろう。両手がそっと腰に添えられ、親指が左右対称に腰骨を下から上へといやらしく撫でる。
「もっとちゃんとご飯食べてください」
「んっ…い、ま…それ…どうでも…っ…」
ぐしゃりと丸まっていたスカートを一度戻してチャックを下ろし、手を離す。重力に従ってスカートが落ちると私が身に纏っているのは片足が大きく破けたストッキングと既にじっとり濡れ意味を成していないショーツだけになった。