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サイレントエモーショナルサマー
第7章 erosione

瓶の中身を口に含んで私にキスをくれる。流し込まれた液体はひんやりしつつも生温くて変な感じだ。甘さと同時にアルコールの苦みが口の中に広がる。

「もっと…っ、」
「どっちが欲しいの?」
「どっちも…っ…ん…んッ…」
「欲張りですね」

顎に手を添えて唇を覆わんばかりのキス。口移しで飲む酒が300円にも満たないカクテル飲料だというのは味で分かった。好んで飲んでこなかったそれは今まで飲んだどんな酒よりも美味だった。チカが買って来た3万円のシャトー・ポタンサックも泣いているだろう。

「動いてよ…ぉ…っ」
「俺はね、悔しいんです」
「な、にが…っ…」
「さっきあっという間にイった自分が情けなくて悔しいんです」

確かに玄関での藤くんは普段より早かった。そんなこと気にしなくたっていいのに。私が汗だくになって夢中で腰を動かしているのを余裕な顔で見てないで早く突き上げて欲しい。

動くのを辞めたら突いてくれるだろうかと腰を休めて藤くんの胸に倒れ込んだ。肩で息をして目を閉じる。藤くんの手が尻から背中を這って上がってきて私の後頭部に触れる。

「疲れちゃったんですか」
「…うん」
「でも、志保さんのココ、物足りないってきゅうきゅうしてますよ」
「あっ…」

後頭部を撫でながらもう片方の手が彼のモノを咥えこんでいる膣口を撫でて、クリトリスに優しく触れた。

「藤くん…おねがい…」

痛くして。クリトリスを抓って、ぐちゃぐちゃ音を立てさせながら突いてちょうだい。
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