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サイレントエモーショナルサマー
第7章 erosione
*
「そんなに締めたら千切れちゃいますよ」
「ふっ…あ、…ごめ、な、さっ…いッ」
バカだなぁ。私は本当に愚かだ。藤くんもバカだ。傷つけるよと言ったのにがっちがちに勃起して私のナカに突っ込んで私を嬲っているなんて。
ベッドのヘッドボードに上半身を預けた藤くんの上に跨って気持ち良くなるために上下や前後に必死に腰を動かす。藤くんはにんまり笑って時々いたずらに乳首を噛んでくれるけど全く動かない。
「志保さん、気持ちいいの?」
「うん…っ…きもち、い…」
「俺、動いてないのに?じゃあもう俺が動く必要ないですね」
「やだ、…藤くん、動いて…っ」
なんという変わり身の早さだ。Sっ気全開で微笑む顔が憎らしい。しょげたままでいられても萎えるからいっか、なんて考える自分が情けない。
「今、志保さんすごいエロい顔してますよ。だらしなく口開けて、目潤ませて、顔に気持ちいいって書いてある」
「だって…っ、藤くんのおっきいの…っ…あ、…おくにささるの…ッ」
「俺の使ってオナニーしてるみたいですね。家でもそんな顔してひとりでするんですか?」
「しない…っ…してな、…っ…んンッ…」
私は熱いモノを挿入されるのが好きなのだ。セックスじゃなきゃ気持ち良くない。
「藤くん…っ、ちゅーして…っ」
「はいはい」
舌を出しておねだりすると藤くんはベッドサイドの棚の上の瓶に手を伸ばした。散々私をイかせてはやく挿れてとせがむ私を置いてまで冷蔵庫から出してきたものだ。