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お前がすきでたまらない
第16章 啓介の気持ち
「・・・おい・・・それ以上汚い顔を近づけるな。腐る」
俺なりの冷静さで出た最低限の言葉だった

かわいいこのはの傍に居る事が許せなくて肩を掴んだ


「ってぇな。何すんだよ。てめぇ」
「聞こえなかったのか?耳鼻科へ行け。汚い顔を視界に入れるなと言ったんだよ」
耳鼻科へ行けとアドバイスまでしてやった
どうやら耳が聞こえないらしい

このはの目が腐ったらどうしてくれる?


「ハァ?おっさんなに?」
「刑事だ」

「ハァ?かましてんじゃねぇよ」
かます?
意味は分かるが事実だ
刑事だ


「目上に口の利き方も知らないのか?ハァしか言えないのか?頭も悪い。ついでに顔も悪い。病院へ行っても治らないな」
俺は冷静にアドバイスと気の毒な顔面偏差値0点の若造に酷な事を告げた


「ふざけんなよ!おっさん!」
おっさん?
0点のお前に言われたくねぇんだよ!!
ガキが!!


二人だと、気を大きくしたのか、このはの前で恥をかかされたと思ったのか、一人が俺に殴りかかって来た

俺は相手の手首を捻り肩を締め上げた
「そんなに病院に行きたいなら行かせてやろうか?」
舐めんな!!
ガキ!!
刑事だって言っただろうが!!


「うう・・・」
と、情けない声を出す男に
「心配するな。肩を外すだけだよ。それとも本当に折ってやろうか?」
「・・・クソッ!!わかったよ!!離せよ!!」
「・・・本当に口の利き方を知らない奴だな。義務教育は受けたんだろうな?」
と、更にギリギリと締めた

きちんと義務教育の心配もしてやった
これ位で根を上げるなんて・・・


「・・・うう・・・すいませんでした・・・離して・・・下さい・・・」

俺が手を放すと男共は悔しそうに去って行った
粋がったガキが・・・チッ

お前らがこのはに声をかけるなんて!
ましてや汚い顔を見せるなんて!!
百年たっても無理なんだよ!!!




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