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お前がすきでたまらない
第19章 啓介の恋模様

しばらくの沈黙の後
「啓介さん・・・」
「月が・・・」
「月が・・・綺麗ですね・・・」
ドキッとした
このはが言ったのは本当に月が綺麗と思ったのか・・・
それとも・・・
俺への・・・
なんてな・・・
夏目漱石の有名なアイラブユーの和訳だ
このはがいくら本が好きでも・・・
まさかな・・・
なら・・・
「ほんとだな・・・」
「こんなに月が綺麗なら死んでもいいな・・・」
死んでもいい・・・
定番な返事だが・・・
「あなたに委ねます」
と・・・
見上げると本当に月が綺麗だった・・・

