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第25章 後輩、後藤

「でも・・・」

「施設が決まって退院したみたいだし・・・」


そうだ
事情を知らない人間はこのはが施設へ行ったと話してあるんだ


「先輩に本命の彼女が出来たなんて知れたらかわいそうですもんね！！」



信・・・
お前って・・・
いい奴だよな・・・



「あの子すごく可愛かったですもんね！！」
「先輩、実は狙ってたんじゃないですか～～」
「なんつって(笑)」


こういう・・・
ふざけた所がなければな


「狙ってたらなんだよ」

なにが「なんつって(笑)」だ

「まぁ・・・」
「先輩でもあの子は無理ですよ」
「可愛すぎます」
「稀に見る美少女です」
「歳も離れてます」
「あの子からしたらおっさんです」
「先輩には無理です」


何回、無理無理言うんだよ・・・
無理じゃねえわ
おっさんってなんだよ・・・
俺がおっさんなら一つしか変わらないお前もおっさんだ


「他には？」

怒りに震えながら信に訊ねた


「いくら先輩がかっこよくても」
「あの子が先輩を気にしてたとしても・・・」


「美少女が・・・」
「おっさんに・・・」
「恋しません」