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お前がすきでたまらない
第30章 信の青春ノート
「・・・あの・・・」
「ありがとうございました・・・」


「ん」
「・・・それより・・・」
「大丈夫か?」
「口から血が出てるぞ」


「あ・・・本当だ・・・」

通りで痛いはずだよ


「・・・それに・・・」
「頬が腫れてる・・・」
「俺の家、ここから近いんだ」
「良かったらくるか?」


「・・・いえ・・・」
「これ以上、ご迷惑には・・・」


「怪しい奴とか思ってる?」
「その制服・・・」
「俺も去年までは同じ中学に通ってたんだよ」
「谷川啓介って言うんだ」


・・・どっかで・・・
・・・聞いたことがある・・・
・・・たにがわけいすけ・・・
・・・たにがわ・・・けいすけ・・・
・・・谷川啓介!!!
まさか!!
あの!!有名な???


「そんな顔じゃ帰れないだろ?」
「用事がなければ来ればいいよ」

俺が呆然としていると

「ほら!!」
「来んの?来ないの??」
「さっきの奴ら、ウロついてるかも知れないぞ」

そう言って谷川啓介先輩はスタスタと歩き出した


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