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お前がすきでたまらない
第31章 恋の病の処方箋
無言の車内

啓介さんも何か考えてるようで・・・
私もそんな啓介さんに話かけれなくて・・・

車内のBGMだけが聞こえてくる

(いい曲だな)

誰が歌っているんだろう?
なんて頭の中で現実逃避していた


「降りようか?」

着いたのはこの間来た啓介さんのとっておきの場所だった

少し寒い

ブルッと体を震わせると啓介さんがまたパーカーをかけてくれた


「寒い?」
「大丈夫?」
「車の中に戻ろうか?」

啓介さんの優しさが辛い
優しくしないで
やっぱり啓介さんとずっと一緒に居たいなんて・・・
私には夢だったのかな?・・・


「・・・いえ・・・」
「外でいいです・・・」

このまま風邪をひけば啓介さんが心配してくれるかも・・・
なんて馬鹿な考えが頭をよぎった
何とか啓介さんの気をひきたくて・・・


「・・・車に戻ろう」
「このはが風邪なんかひいたりしたら大変だ」

啓介さんを少し困らせたくて・・・
首を横に振った


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