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お前がすきでたまらない
第32章 啓介の決心
「辞表を出した所でお前が罪に問われないとは限らんぞ」
「お前の一方的な気持ちなら・・・」
「それは罪だ」


「彼女を幸せにしたいと思う事が罪ですか?」

俺は課長に問いた


「物は言いようだな」
「お前の言い分は」
「警察官が・・・」
「いや・・・」
「大人が未成年に手をだしたと言う事実だけだ」


課長の言う事は最もだった


「それは重々、承知の上です」
「本来なら今も彼女は施設にいるはずでした」
「そして三か月後も・・・」

「俺は彼女に施設ではなくできるだけ普通の女の子として生きてもらいたい」
「高校だって・・・以前と同じ所は無理でも・・・」
「周囲の人が、事件を知らない環境の中で通わせてやりたい」



「施設に居ながらも高校へは通えるだろ」
「お前のはただの自分勝手で自己満足な考えだ」



「ええ・・・」
「本当に課長の仰る通りです」
「俺は自分勝手で自己満足な考えの男です」
「ですが・・・」
「課長も似たようなお考えだったのではありませんか?」


課長がため息をついた



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