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第32章 啓介の決心

「お前は良い後輩を持ったな」


「・・・親友です」


俺は涙を堪えながら課長に言った


「そうか・・・」


「・・・良い上司にも恵まれました」


「そう言ってくれるのは有難いが・・・」
「情に流されていては良い上司だとは言えないだろうな」


「・・・課長・・・」
「今まで・・・本当に・・・」
「お世話になりました」


「あと二か月は俺の部下だ」
「それまでは彼女に手をだすなよ」

「それから・・・」
「必ず彼女を幸せにしろ」


「・・・はい」


俺は心に誓った