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お前がすきでたまらない
第33章 谷川家
「・・・恥ずかしくて・・・」
「・・・情けなくて・・・」

「何で親父に殴られたのかわかんなくて・・・」

「・・・そのまま道場を飛び出したんだ」


このはは俺をじっと見つめた


「そして・・・」
「近所の公園の滑り台の中で泣いてたよ」
「「あんな家に帰るもんか」って・・・」

「そしたらお袋が来て・・・」
「何も言わずに俺の横に座るんだ」

「あまりに何も言わないから俺は・・・」
「「親父が嫌いだ」って・・・」
「そう言ったんだ」


「俺はお袋にも殴られるって思ってたんだ」
「「親父を嫌い」なんて言ってしまって・・・」
「ドキドキしながらも・・・」
「俺の両親に対する俺の精一杯の気持ちだったな」


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