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第35章 ロマンティック作戦

「・・・さん」
「・・・さん！！」
「啓介さん！！」

「あっ」
「ごめん」
「ちょっと考え事してたんだ」

「おかわりはいりますか？」
「取ってきましょうか？」

「ありがとう」
「じゃあお願いしてもいい？」

このはが料理を取りに席を離れる


「豪華な式とまではいかなくても・・・」
「って話はしただろ」

小声でユキに言った

「そうね・・・」
「ごめん」
「このはちゃんの心に残るように私も協力するわ」

ユキも小声で俺に言う

「それより・・・」
「『アレ』は手に入ったの？」

「ああ」
「何とかな」
「ユキがサイズを調べてくれたし・・・」

「間に合いそうなの？」

「信も信の家族も手伝ってくれてるし・・・」
「あとお袋も・・・」

「信のお母さん張り切ってるものね」

「ありがたい事にな」

小声で話をする俺達を怪しむ事なくこのはが戻ってきた