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お前がすきでたまらない
第37章 世界で一番幸せなパーティー
「・・・最初」
「このはは妖精だと思ってたんだけど・・・」
「今は俺のお姫様だな」

「啓介さんは・・・」
「王子様ですね」

二人でクスクスと笑いあう


いつまでも見ていたかったが・・・
皆が待ってる


「このはを誰にも見せたくないけど・・・」
「そろそろ行きましょうか?」
「お姫様」

「はい」

このはが俺の手をとる


俺はこのはを見上げてひざまづいた

「このは」
「俺と結婚してくれてありがとう」

このはの手にキスを落とした


「・・・啓介さん!!」

このはの目に涙が浮かぶ

「泣くのはもう少し後で」

俺はそっと涙を拭った



「かぼちゃの馬車じゃないけれど・・・」
「乗っていただけますか?」

俺は後部座席のドアを開けた


「???」

「そんな不思議そうな顔しなくても・・・」
「ドレス姿だから・・・」
「助手席は狭すぎるよ」

「あっ!!」
「そうですね」

「覚えてる?」
「最初は俺の車のそこに座ろうとした事」

「・・・あの時は!!」
「よくわからなくて・・・」

「そこの眺めを良く見ておくといいよ」
「これからは俺の横にしか座らないだろうから」


俺は車を発車させた


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