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第38章 ｈｏｎｅｙｍｏｏｎ

「・・・無理しなくていいんだよ？」

優しく啓介さんは言ってくれるけど・・・

「・・・無理なんかじゃ・・・」
「・・・なくて・・・」
「・・・啓介さんと・・・」
「・・・星を見たくて・・・」

本当に無理なんかじゃなかった
ただ・・・
恥ずかしくて・・・
でも、啓介さんと星を見たくて・・・
うまく言葉に出来ないだけで・・・


「・・・わかった・・・」
「一緒に見よう」
「先に入ってるよ」

啓介さんは浴室へと向かった


良かった
一緒に見られるんだ

でも・・・
やっぱり恥ずかしい
浴衣を脱ぐ手が震えた

「・・・失礼します・・・」

勇気を出してお風呂のドアを開けた


啓介さんがすごく見てる・・・

「あの・・・」
「・・・少しだけ・・・」
「後ろを向いてて下さい・・・」

そんなに見られたら・・・
どうしていいかわからない

「あっ」
「ごめん」

慌てて啓介さんは後ろを向いてくれた