この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
冷血な獣
第9章 よんかく

「……和仁社長の、秘書の方ですよね?」

「ああ……ご存知ですか?」

再び質問すると、冷静なままの鷺沼さんから返事が返ってくる。

知ってるもなにも、龍河さんが私の部屋へ住まなければいけなくなったのは、この人のせいだし。

和仁社長の秘書というだけで、良いイメージは浮かばない。

「灯さんに会わせて頂けますか?」

「えっ……それは、そうしたいんですが……」

「何か?」

仮面を被った様な表情の鷺沼さんから聞かれると、私はおずおずと答える。

「今私、部屋を追い出されてまして」

すると一瞬無言になり、

「部屋を?」

鷺沼さんは問い掛ける。

やっぱり他人に取っても、信じられないのかもしれない。

「はい」

「ここはあなたの部屋ではないんですか?」

「私の部屋です……」

「……灯さんに電話しますね」

もう一度少しの間無言になると、鷺沼さんはスーツの胸ポケットから携帯を出し、電話を掛け始めた。


/336ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ