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冷血な獣
第2章 冷血人間の彼女

お茶を入れ終わると、給湯室を出て龍河さんのデスクへ運んだ。お盆に乗せた湯飲み茶碗をデスクの上へ置いて、一礼しながら話し掛ける。

「お茶です。どうぞ…」
「ああ、ありがとう」

見ていたパソコン画面から視線を変えず、龍河さんはお礼を言う。やっぱり今日もカッコいい。この人が私の彼氏なんて、信じられない…。

「あの…」

私は思わず、続けて話し掛けようとした。しかし、茶織先輩のデスクの方から急に声が聞こえてくると、ピタッと身動きを止める。

「ひーな! 昨日一緒にいたの彼氏!?」
「えっ…? 茶織先輩?」

何を言ってるんだろう。昨日は茶織先輩と一緒にランチしてカラオケへ行ったのに…!

「二人で買い物してたでしょ~? 例の彼氏ってあの人だったの?」
「な、何を言ってるんですか…!」

ニヤニヤと笑ってこっちを見てくる茶織先輩に慌てる。しかも龍河さんの前で…! もしかしてさっき確かめるとか言ってたのって、この事…?

「佐伯さん」
「はい!」
「ちょっと話があるから来てくれるか?」
「えっ…」

突然龍河さんが椅子から立ち上がって、すたすたとドアの方へ歩き出すと私は呆然とするしかなかった。

――もしかして怒ったのかな…龍河さん。まさかね…?
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