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冷血な獣
第10章 無自覚
* * *
「あっ、あっ……アンッ……」
どうしてこんな状況になってしまっているんだろう。知らないベッドの上で両足を開いたまま、私は朦朧とする意識の中考えていた。
あの後鷺沼さんから紐を解かれて別の部屋へ連れて行かれると、ベッドに押し倒され服を剥ぎ取られてしまう。
まさかの事態に逃げようとするも体がいうことを聞かず、それより自分から鷺沼さんを求めている事に動揺するしかなかった。
「ンッ……あっ……鷺沼さん……も、してください……」
自身の両方の下着の中へ両手を入れ、自分自身で胸と陰部を愛撫するなんて……。
左手で左胸を揉み上げ、右手で膨らんだ蕾を捏ねながら、涙に滲んだ瞳で目の前の鷺沼さんを見つめる。
「まだです。もっと物欲しそうに自慰しなさい」
ベッドの縁に足を組んで座っている鷺沼さんからそう言われると悲しくなりながらも、言われる通りに愛撫を続け。
「そんな……ンッ、ンッ……あっ……」
鷺沼さんの言いなりになる事に、喜びを感じた。