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冷血な獣
第10章 無自覚

龍河さんと椿さんも……? その続きは聞かなくても自ずと分かる。きっと私達と同じ様な事をしているんだ……。ショックというより少し安心しているのは、私が鷺沼さんとこんな状況にあるからだ。罪悪感が和らいで……。


「そろそろ達して、私にもっと乱れた姿を見せてください」


鷺沼さんから話し掛けられると、私は愛撫する手を強める。


「あっ、あっ、あっ……!」


胸の先端を摘まみながら、蕾を捏ね続け。これ程にない強い快感が押し寄せてくる様に。


「あっ、ああっ……!」


そのまま一定の速さを保ち手を動かすと、待っていたかの様にすぐ絶頂を迎えた。


「はぁっ……はぁっ……」


……いってしまった。泣きたい。こんな、人前でいくなんて……。でも、何故だろう。いったというのに、まだ……。


「まだ満足していないでしょう?」
「んっ……」


鷺沼さんから聞かれると、私は呼吸を整えながら頷く。そして涙目でその冷静な顔を見つめ。


「今度は私のを舐めてください」
「はい……分かりました……」


静かにベッドから降り鷺沼さんの前でしゃがむと、ズボンのベルトを外し始めた。

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