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冷血な獣
第10章 無自覚
そして何十秒と待たない内に、密孔から熱い感触を感じる。
と、すぐに耳元で聞こえてくる雄の声。
「これで本当に妃南さんは私のものです」
途端、ぐいっと密孔を広げながら熱が入ってくると、ぞわっと全身に鳥肌を立たせる。
「ああっ!」
声を上げながら、繰り返し打ち付け始める行為に、崩れ落ちない様必死で耐えた。
「あっ、あっ、あっ……」
出たり入ったりを繰り返す熱を、密孔が吸い付く様に締め付ける。
「あっ、あっ、んっ、あっ……」
相手が鷺沼さんだと思うと怖いのに、体は喜び、もっともっとと強く欲する。
「もっと……もっと……」
両拳を握りながら懇願すると、返ってきた返事。
「もっと何ですか? 早く言って」
その雄を纏った低い声に、密孔が更に強く締まった。