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冷血な獣
第11章 本心

…気に入ったって、
そんな言葉信じられるわけない。


だって龍河さんは?

椿さんは龍河さんと結婚したい筈。


「信じられません……」


ちゃぷんと湯船の揺れる音が浴場に響くと、二人の話し声が続けて響いた。


「妃南ちゃんが信じまいが信じようが、どうだって良いんだよ」
「えっ……」
「気に入ったものは俺のものにするだけだよ」


そのまま腕を掴まれ、強く引っ張られて、椿さんの太腿の上へ座らされる。


「ちょっと……!」
「俺、両方いけるから。男だけじゃなくて、女の子も好き」


向かい合って座った状態で両胸を揉み込まれる。
と、また椿さんがニコッと微笑んだ。


「妃南ちゃんみたいな他の男が好きな子とか、大好物」


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