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冷血な獣
第13章 躾
* * *
部屋を出て階段から降りていくと、視界に入ったのは広いリビングダイニング。
その窓の外にはテラスとプールがあり、想像を遥かに超えた別荘の豪華さに息を飲んだ。
「…広い、ですね。ここで何のパーティーがあるんですか?」
「んー、パーティーっていうか合コンなんだけどさぁ」
…えっ?今何て言った?
合コン!?
「私聞いてませんけど!」
「そういう話しは後、後!ほら、男性陣達もう待ってるから行くよ!」
「椿さん!」
勝手に先へ歩いていく椿さんに呆然としながら、沸々と不満が沸き上がる。
…酷い!何て勝手な人だろう。
自分勝手過ぎる。
合コンなんて、絶対に嫌だ……。