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冷血な獣
第13章 躾
先にリビングのソファに座っていた椿さんの隣へ恐る恐る座ると、少し緊張して俯いた。
目の前には見ず知らずの男性陣、四人。
皆ジーンズやTシャツとラフな格好だが、お洒落でエリートそう。
…私なんて、場違いにしか感じない。
「椿ちゃん、お友達も綺麗だね!名前は何て言うの?」
「妃南よ!翼くん!」
一人の男の人が質問すると、笑顔で答える椿さん。
「二人共独身?彼氏もいないの?」
「私はいまっ……むごっ!」
今度はまた違う男の人が質問してきた為、私が答えようとすると、突然椿さんから口を片手で押さえ付けられた。
「いないよー。羚(れい)君」
…笑顔で平気に嘘ついて、なんて恐ろしいんだ。この人。
それに……力が強い!やっぱり男だ、この人!