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第13章 躾

それに龍河さんと結婚したいと言っておきながら合コンなんて。

椿さん、どういうつもりなの？


「じゃあ俺、彼氏候補になって良いかな？」

「良いけど、それってどっちの事？洋司(ようじ)君」


洋司と呼ばれた男の人が、椿さんの質問に対して一瞬黙り込む。
すると……


「どっちも俺には勿体ないけど……しいて言えば、妃南ちゃんかな」


洋司さんは私の方を見て、ニコッと微笑んだ。

…えっ？私？


「…なぁ～んだ。つまんないの。私洋司君、タイプなのに！」


つまらなそうに話す椿さん。

その後洋司さんが、微笑みながら続ける。


「妃南ちゃんと二人きりで話したいな。二階行かない？」

「えっ……」


二人きりなんて、絶対無理だ。

疑うわけじゃないけど、万が一何かあったら……。