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冷血な獣
第13章 躾

「椿さん達に何かされたんですか?」

もしかしたら……そう思いながら、質問した。

「ああ。アイツら、躾と称しながら、俺のここにバイブを……」

苦しそうに、龍河さんは股の間へ視線を送る。

「バイブ!?それって外せないんですか!?」

…だから苦しそうだったんだ。鷺沼さんも知ってたからあんな意味深な事を……。きっと龍河さんが執事をしたのも、バイブで脅されたのかもしれない。

「…男性用バイブで、鍵付きだ…」

ガクッと顔を項垂れさせ、また呻き声を上げる。

「うっ……絶対、許さん、アイツら……」

ゼエ、ゼエと呼吸しながらも、バイブの振動によって快感の波に襲われる龍河さんは、悔しそうに歯を食い縛った。

「絶対いってたまるかっ……くっ、あぁっ……」

それでも呻き、悶え続ける龍河さんを見ていると、バイブの凄さを痛感する。

…一刻も早く助けないと。


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