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冷血な獣
第13章 躾

* * *

「やめっ……お願い……あっ、あぁっ……」

目を塞ぎたくなる様な光景。ソファに座らされ、頭上で両手をロープにより縛られた姿で、椿さんが泣きながら喘ぐ。
上半身は何も身に纏わず、ボクサーパンツを履いた下半身からはバイブの振動音。

「良い眺めだな。椿。もっと強い方が好みか?」

スイッチを押しながら悪魔のように微笑む龍河さんに首を横に振りながら、そのまま椿さんは体をびくんと後ろへ仰け反らせた。

「ごめんなさい。もう悪いことしませんから。バイブ、外して……っ」

本当、見るに耐えない……。反省してるんだから、もう外してあげたら良いのに……。

「龍河さん、もうやめてください」

可哀想になってそう言うと、冷血な瞳で睨まれた。

「こいつはお前の服を脱がせた。首や肩を舐めて、胸も見た。これぐらいが何だ?もっと追い詰めてやる」

怖い。龍河さんを怒らせると、こうなるんだ……。
冷や汗を滲ませながら、私はごくっと唾を飲む。

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