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冷血な獣
第14章 平穏な日常
「ああ……そうですね!お腹減りましたもんね!でも食材切れてるから、何処かに食べ行きますか?」
勘違い。恥ずかし過ぎる!
「ここからなら、パスタ屋とかハンバーグとかありますけど!」
「いや、食べに行かなくて良い」
内心テンパりながら提案すると、即否定された。
「…誘ってるんだ。分からないか?」
「っ……」
慌てて振り向いた瞬間、冷血な瞳と目が合う。まるで獣の様な、怖くてそらせない。
「他の男に易々と触らせたのに、俺が我慢出来るとでも?屋敷を出た時からお前を抱きたくてたまらないのに」
「すいません……」
何故謝ったのか分からない。だけど触りたいと思う気持ちが一緒で、ほっとしている自分もいた。
そのまま吸い寄せられる様な口付けに、ゆっくり目を閉じた。