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冷血な獣
第14章 平穏な日常
* * *
「明日だが、うちに来ないかと誘ってくれている知り合いがいるんだ。面接にいくから一人にするが、大丈夫か?」
明かりを点けた寝室。ベッドでうつ伏せに寝ている龍河さんは何も身に纏わず、前髪を下ろし、枕に顔をつけながら隣で横になっている私へ質問した。
「勿論です!いってらっしゃい!」
椿さんが改心してくれてから、龍河さんへの就職の邪魔は無くなったようで、すぐ知り合いの社長達から電話が掛かってきていた。
「…離れがたいが、我慢する」
私に視線を向けたまま、寂しそうに呟く。
「えっ!」
今龍河さんが言ったの!?
あの龍河さんが!?
「どうしたんですか……?離れがたいなんて……」
そう聞くと、突然上へ覆い被さられた。