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冷血な獣
第15章 黒い渦

「はあっ……」


後ろからため息が聞こえると、呆れられてしまったんだとカフェに行ったことを後悔し、軽率な行動だったと反省した。


「すいません……」

「別に良い。ただ多少その分、いじめるだけだ」


急に捲り上げられるTシャツ。それに驚く暇もなく脱がされて、上の下着も手際よく剥ぎ取られる。

何をされるんだろう。そんな不安が込み上げる中、両胸を後ろから揉まれつつ聞こえてきたのは龍河さんらしくない穏やかな声だった。


「俺はどうやらお前をいじめるのが好きらしい。」


これは……怒っているのか怒っていないのか分かりにくい……。そう思いながら、私はされるがまま龍河さんの愛撫に翻弄されていた。


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