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第3章 冷血人間の彼女２

まさかの言葉に驚いたけど、咄嗟に返事をしていた。

「行きませんよ！」
「そうか」

龍河さんって、たまに突拍子もないことを言う。わざとなのか、天然なのか。どちらにせよ、その事に対して私が驚いても全く気にしてなさそう…。

「妃南。妃南の感情が豊かな所は、俺も見習いたい」
「えっ、そうですか……」

どうしたんだろう。いきなり。そう思っていると、龍河さんが私の顔をじっと見ながら口角を上げる。それにも驚いたけれど、龍河さんの話した言葉にももっと驚かされた。

「ずっと俺から離れないでくれ」
「……はい」